ブリーチ @ 三軒茶屋ヘヴンズ・ドア (1st Nov. '06)
Bleach週間 in東京 その2
ブリーチ週間その2のレポートである。前回のレポートからこの日の間には、10月31日渋谷VENOSでのライヴがあったけど、都合が悪くて観に行けなかった。それも残念に思えるほど素晴らしいライヴだった。
ブリーチのライヴはブッキングした人が意識するのか、一緒に出演するバンドに女のバンド、もしくはヴォーカルが女のバンドが多い。しかも意外な掘り出し物と言っては失礼かと思うけど、初めて観てこんなバンドがいたのか! と嬉しくなることがある。ロイヤル・キャバレーは、ヴォーカルがゴスロリ風少女で、ドラムとギターがヴィジュアル系ぽく、ウッドベースがロカビリーな編成で、どんな音を出すのかと思ったら、ブランキージェットシティのようなタイトなロックンロールが主体だった。
次のマジョには驚いた。90年代のグランジ/オルタナロックやパンクがルーツなのだろうか(歌い方にジョン・ライドンの影響があるような)、かなりヘヴィでスピード感ある音で度肝を抜かれた。バンド名やルックス(ギターの娘が小さくて可愛らしい)で、この音は判断できないなぁと痛感する。
そしてブリーチがトリを務める。マジョがフロアを暖めてくれたおかげで(しかも、マジョのギターの娘とブリーチのサユリが同級生だったというエピソードも披露しつつ)、お客さんたちも反応よく、アットホームでリラックス雰囲気での演奏だった。それが悪い意味でのユルイ、ぬるい空気にならず、演奏自体は非常にタイト、かつ重く迫ってきたのである。
まずは、"スカル裁判"から始まり、ファンキーなリズムに乗り"サムライジャングル"でのカンナの叫びも聴く度に堂々としてきている。かと思えば、"ロックに呼ばれている"や"げっちゅー人間"ではミヤの不思議声が炸裂し、"踊る首"では、ミヤの超絶なベースプレイが堪能できる。"サンダンス"では、ミヤの叫び声に合わせてお客さんたちが腕を挙げ応える。そして"トーチ"でクライマックスを迎える。お客さんはアンコールを要求し、ステージを去らずに続けて(三軒茶屋ヘブンズドアはフロアを通って楽屋に引っ込むようになっているので、いちいち楽屋に戻るのは面倒だろう)"カナリア帝国の逆襲"へ。熱い音の塊が迫ってくるような感じがする。パンクの鋭さがありながら、ファンキーであり、ヘヴィでもあり、そこにダークさと、哀しみと、スッとぼけたユーモアが同居するバンドなのだ。
-- setlist --
スカル裁判 / サムライジャングル / ロックに呼ばれている / 右も左も支配する頭は今日も肉を食いヨダレを垂らす。 / げっちゅー人間 / 踊る首 / 太陽 / Sun-dance (Moon-dance) / トーチ
-- encore --
カナリア帝国の逆襲
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report by nob and photos by hanasan
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