浅井健一 @ 恵比寿 リキッドルーム (27th June '07)
人間、浅井健一
6月末〜10月まで続く長い旅"Sparkling Head Tour"が始まった。ニューアルバム発売日に初日をぶつける大胆なスケジュール。『Rod Shake Shock Service』、『CHELSEA』の2枚に収録されている新曲を予習する時間はほとんどない。その分、始めて曲が耳に流れ込んでくるときのワクワク感がこのライヴにはある。
"太陽がいっぱい"をバックにメンバーがステージに現れると「ベンジー!」に混じって「シンペイ!」「タ〜バサ〜」の声も聞こえる。2007年のライヴを観ているファンにはすっかりお馴染となった3ピース。Ba.タバサのステージングは確実にパワーアップし、シンペイの畳みかけるようなドラムは疾走感を増加させている。1曲目"DEAD ROCK STAR"が始まった途端、冒頭で書いたワクワク感とこのバンドの一体感が同時に押し寄せてきた。昨年秋のツアーではアコースティックギターやバイオリンをとり入れ、バックには映像を流して世界観を表現していたが、今回はシンプルに直球勝負している印象。それは単純にバンド形態のことだけでなく、新曲の歌詞の中に「僕は純粋じゃないよ かなり汚れてるんだ」("明日")なんてフレーズが出てきたり、ライヴ中にベンジーの楽しそうな笑顔が見られるところにも感じることだ。今までの孤高な存在というより、ここでは「人間、浅井健一」がストレートに表現されているのかな、と思った。
セットリストは予想通りニューアルバムからの曲が多い。お客さんのテンションとしては耳慣れた"原爆とミルクシェイク"や後半の"SKUNK"の方があがっていたが、ほぼ初めて聴く曲でも同じような高揚感が得られている。とてもツアー初日とは思えないグルーヴ感。そうなる自信があるからこそアンコールの3曲(en.1:リトルリンダ、en.2:Grape Juice II、en.3:アイスキャンディー)中2曲に新曲をぶつけてきたのだろう。これから旅をしてさらにバンドが、曲が力をつけていったら、いったいどうなるのか!? 10月のファイナルが今から楽しみでしかたがない。いわずもがなだが、各地でベンジーを待っている人たちはそうとう期待していていいと思う。
満員の観客、満足のいく演奏と最高の形でロングツアーのスタートを切った浅井健一。立ち止まることを知らない彼がどこに向かって走っていくのか? 日本各地でその軌跡を目撃して欲しい。
|
report by wacchy, photos by sam
|
mag files : Kenichi Asai
人間、浅井健一 (07/06/27 @ Liquidroom Ebisu) : report by wacchy,photos by sam
photo report (07/06/27 @ Liquidroom Ebisu) : photos by sam
photo report (07/04/27 @ Asahikawa Casino Drive) : photos by q_ta
photo report (07/04/23 @ Shibuya Club Quattro) : photos by sam
photo report (07/04/20 @ Takasaki Club Fleez) : photos by sam
photo report (06/12/16 @ Kawasaki Club Citta) : photos by sam
だからツアーは追う価値がある (06/11/05 @ Zepp Fukuoka) : report by wacchy, photos by sam
photo report (06/11/05 @ Zepp Fukuoka) : photos by sam
photo report (06/10/24 @ Osaka Namba Hatch) : photos by tommy
空を見上げたくなった (06/10/15 @ Hibiya Yagai Ongakudo) : report by wacchy, photos by sam
photo report (06/10/15 @ Hibiya Yagai Ongakudo) : photos by sam
photo report (06/10/11 @ Sapporo Factory Hall) : photos by q_ta
photo report (Rising Sun Rock Festival 2006 in EZO 18th to 19th Aug '06) : photos by ikesan
|
|
|