フォウルズ @ スカラ、ロンドン (2nd Oct. '07)
痙攣ギターの暴走は止まらない
オックスフォード出身の5人組、フォウルズ。メジャー・レーベルとの契約も無く、フル・アルバムも拵えていないインディ・バンドなのだが、ラジオで頻繁に流れて来る"ハンマー"、"マスレティックス"といった、ツイン・ギターの前方につんのめる様なカクカクな音に、しゃらしゃらした打ち込みシンセ、そこに加えて、やや甲高く素っ頓狂なヴォーカルという、一見その辺のバンドが既に打ち鳴らしている様なサウンド形態でありながらも、何故かその怪しさと、根底にある掴みのメロディに耳が奪われた。ミュージック・ヴィデオでも、ソニックなテンポではやる気持ちをそのままに、けれどもどこか悪ノリしたような、コントめいた作風が笑いを誘う。スカラを埋める10代のキッズ達の歓声を受けながら、狭いステージにその彼らが現われた。
現在フォウルズの音源はマイ・スペースで試聴出来るのみで、シングルといってもアマゾンUKにて7インチのヴィニル盤が購入できるのみ。それだのに、彼らのライヴを観ようと集まった観客達で本日のショウがセルアウトとなったので、これは一体どんなパフォーマンスになるか、と期待が膨らむ。インストルメンタルのみの音出しを兼ねた演奏から幕は開けたが、ひとたび痙攣ギターの音がキュイイーンと嘶く様に鳴り出すと、前方のオーディエンス達がさっそく飛び跳ね、踊り出す。が、途切れなく続く弦楽器の応戦と、ハイ・ハットを強調したドラムの押せ押せのノリに、バンドの動きが一層加速。メイン・ギタリストと差し向かいになった体制のヴォーカル兼ギターのヤニックが回転しつつのプレイをすれば、そのもう一方のギタリスト、ジミィ、ベーシストのウォルターも、それに負けじと体を反らせ、突っ張らせ、凄まじい。それでも息を上げる事無く、張りつめたサウンドにヴォーカルがきちんと乗ってこちらに届いて来る。この突っ走る様な迫力のライヴ・パフォーマンスが彼らの大きな魅力だ。
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パンクと形容するにはもっと緻密に構築された曲展開だが、胸を掴むきりりとしたヴァースで聴き手も一緒になって歌い、暴走特急並みのバンド・サウンドに、パンク・バンド達が引き起こすものと何ら変わらないモッシュがフロアの中央で見られた。暴れるというよりは、無茶苦茶に踊ってなんぼという雰囲気である。持ち曲が少なく、賞味45分のライブはあっという間であったが、終わってみればスカッとした何とも爽快な気持ち。もの凄く斬新なわけではないのに、妙に癖になるひねりを持った彼らがこの先どんな路線を走り続けていくのか楽しみだ。
-- setlist --
Xxxx / French Open / Cassius / Red Rock Pugie / Big Big Love Fg 1 / Mathletics / Two Steps Twice / Hummer
-- encore --
Unkown
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report and photos by kaori
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