想像以上の表現者だった。これがアシャというミュージシャンなのだと正直に驚いた。
前回のツアーではギターとの2人で演奏していたというが、今回は完全なバンド編成。「聞かせる」ミュージシャンなのだと思っていたが、その想像は完全に裏切られた。しっとりと歌い上げると思いきや、舞台狭しと右に左に走り回る。激しいダンスに観客をあおるしぐさ、どれもが力強く、想像以上に激しいパフォーマンスだった。
一転してギター1本で歌い上げた、アンコールの一曲目、「EYE ADABA」。曲前に話していた言葉はほとんど聞き取れなかったけれど、「fear」、その後に聞こえた「hope」という言葉が印象的だった。彼女が見る希望とはなんなのか。それを考えながら、眼を閉じて聞いていた。言葉の意味はわからなかった。それでも心が熱くなっていたのはなぜだろう。背中にピーンと張り詰めたものが消えなかったのはなぜだろう。彼女の放つ音の力は、彼女の祈る気持ちそのものなんだろうか。曲が終わったとき、眼が潤んでいた。
最後になってしまうが、10日がツアーファイナル。彼女の祈り、ぜひ受け止めて欲しい。
-- setlist --
Intro〜360° / Subway / Bibanke / Fire On The Mountain / Asa Solo(new song) / Awe / Feeling Good / Jailer / No One Knows
-- encore --
Eye Adaba / Fire On The Jailer
Asa Tour Shcedule
9/9(火) 名古屋クラブクアトロ
9/10(水) 東京 Shibuya O-EAST
詳細はこちらでご確認ください。
comment and photos by yoshitaka
|