「名古屋は第二の故郷だと思っています」、佐々木（ボーカル/ギター）の言葉が強く印象に残った。『Buffalo Soul（バッファロー・ソウル）』を引っさげた全国ツアーの中盤。名古屋での盛り上がりは異常だったと言いたい。

　5月以来のライブとなったこの日。いつものライブハウスが人で溢れていた。前回、名古屋の繁華街・栄のライブハウスで繰り広げられたsakae spring（サカエ・スプリング）に登場したときも、それまでの動員とは考えられない観客が押し寄せていたように思う。それは前後のバンド、イベント全体の流れなどもあったのかもしれない、と思っていた。しかしこの日の動員をみる限り、いよいよ彼らの音が名古屋の観客を掴み始めているな、と思わずにはいられなかった。

　最後に登場した彼らを迎えたのは、高く高く突き上げれたたくさんの手。あたたかく迎え入れられたお返しにと、一気に全開でぶっ飛ばしていく姿に、会場の熱気も最後まで冷めることがなかった。ドラムのスティックは何本も裂け、何度も柵に乗り上がるメンバーを受け入れている観客の姿が熱くて、老婆心ながら嬉しくてたまらなかった。

　本編終演後、鳴り止まないアンコールを求める声に、ボロボロになりながらも応えた4人。終了後はすべてを出し尽くし倒れこんでしまう姿も。

　メンバーの成長だけでなく、周りを取り巻く環境も劇的に変化している。この先のどのように成長し、どのような環境が彼らを待ち受けるのか。しっかりとその目で確かめてもらいたい。

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"Buffalo Soul"
(国内盤)

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2009